正八(秋田県大潟村)

秋田県大潟村は琵琶湖に次ぐ大きさの湖でしたが、オランダの技術で干拓した、まっ平らで広大な農地が生まれました。100haの圃場で、契約栽培を中心として、ネギ、タマネギ、などは加工業務用として、他にカボチャ、ベビーリーフなど。穀物はJAS有機の大豆、子実トウモロコシは希少な国産飼料として生産しています。花や野菜の苗は、東日本一帯のホームセンターに並びます。
村の外にも圃場を広げ、遠くは約70ｋｍ位も離れます。

★なぜやっているの？（歴史やおもい）

約半世紀前は湖底であった大潟村に、近代的な大規模農業での新農村建設を夢見て全国から入植者が集いました。それから50年を過ぎた月日が経ち、農業の役割も変わってきました。様々な社会の課題に、自ら役目を見出し挑戦していく事がこれからの農業に求められている事と思います。農地に向かって自己表現し、自己実現を果たしていく農業を目指しています。
★何を目指しているの？（農園の5年後、10年後、30年後）

秋田県は特に少子高齢化、人口減少が世界一のレベルで進行している所です。そして、農業界は、膨大な輸入農産物におされたり、労働力の不足、耕作放棄地の増加、等々の問題がたくさんありますが、この様な環境のなかでそれらをチャンスと捉え、発展する農業の形を創造していきたいと思います。
栽培品目が様々ありますが、ある程度の規模になった所で分社化し、独立した経営を目指していく様にしたいと思います。マネジメントの出来る社員を育成し、大潟村にとらわれずに農業を展開できる所で創意工夫を持って農業経営を展開していきたいと思います。

★どんなことやるの？（仕事の内容、求めていること）

農場の仕事としては、作物の栽培はもちろんですが作業の進行の管理、GAPに沿った工程、記録付け、出荷先との打合せ、等々、畑に出ての農作業だけではありません。
野菜の栽培は機械も高度化してきていますが、まだまだ人手の作業もたくさんあります。
大豆、子実トウモロコシは、ほとんどトラクターやコンバインなどの大型機械で作業します。ハウスでの苗部門は、種をまいて苗を育て、それをポットに植えていく作業です。
出荷に合わせた計画を立て、実行し、検証していく事を自主的に向かって行ってほしいと思っています。